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映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観てきました。
ぼくらが、子供の頃に見ていたアニメ…、宇宙戦艦ヤマトが実写で劇場版となるということで、観に行ってきました。最後の一機の宇宙船で、太陽系から出て行き、1年かけて、イスカンダルへコスモクリーナーをもらいに行って帰ってきたヤマト。そして、星星を滅ぼしながら宇宙を進んでくる白色彗星と戦ったヤマト…。
それまでは、マジンガーや、ウルトラマンや仮面ライダーから、ヤマトへ。そして、銀河鉄道999や、ガンダムなどに流れていきました…。
そんな僕ら世代の共通言語のひとつのヤマトです。ヤマトもいろんな作品があるので、人によって、全然見方が違うかもしれません。
おがわは、TV版をリアルで観てて、映画を観て、さらばを観て…。
でも、子供の頃なので、見方もちょっと偏っていたかもしれません。
自分にとっては、そんな作品です。
今回、映画を観るに当たって、「劇場版 宇宙戦艦ヤマト」を前日に見返して見ました。懐かしかったですね。しかし、半年のテレビシリーズを1本の映画にするのは、なかなか無理があるので、走っている感は、否めないですが、懐かしいヤマトを思い出させてもらいました。
また、子供の頃には、ちゃんと理解できていなかった、戦争って滅ぼすかどうか?の話になりがち、そうではない選択肢は、無かったのか?と視聴者も巻き込み疑問を投げかけています。結構、深い。
で、今回のヤマト…。
実写と言うことで、何だか、イメージが壊れちゃうと困る…ような話は、よくありますが、なんだか、そうでもないです。
「ヤマト」自体は、スタイリッシュになっているだけで、あのヤマトでしかないです。あの形は!そして、隊員たち…。リアルになると、そういうものでしょう。
後は、あの男くさい話が、どこまで反映するのか?というのが、自分としては、興味の対象でした。よく聞く、主人公の話は、あの熱血漢は、らしいですし、後は、ちょっとやわらかい感じが、どこまで受け入れられるか?ってところでしょうか?
でも、いい意味で、裏切られっぱなしでした。
スタッフは、今までのヤマトだって観ているはずです。制作ってそうなんですが、原作のどこを使うのか?ってところが、頭を疲労させてしまうところなんでしょうが、その再構築の仕方が、なかなかでした。良かったです。
いつものユナイテッドシネマですが、金曜日だと、会員は、1000円だったりします。しかし、もう年内の平日は、すべて、仕事と忘年会で埋まっているので、週末しか使えず…。仕方なく貯まっているポイントのうち2ポイントを使って1000円で見れるって特典でチケットを購入。12月12日大安の夕方の席を確保しました。
で、いつものように、ギリギリで、劇場に滑り込みます。…今回は、ゴミだしと、新規のメモ帳の購入で少し時間がおしました…。
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いきなりの宇宙空間の戦闘シーン…。最近の宇宙空間での戦闘シーンですよね。戦闘ともなると、上下左右どこから来るか判らないよねって当然なんですが、そんな絵です。緊迫感ありますよね。
その戦闘機に乗っているのが、森雪なんですよね!まず、古いヤマトファンは、ここで、びっくり!
沖田艦長は、引きつけて一斉射撃です。コレは、懐かしい。しかし、彼の上等手段が、ガミラス艦に効きません。どうやら、前回と比べて艦の強度が増しているようです。しかし、同乗している、真田は、そのレベルの上がる度合いに驚いています。相手の攻撃に、あわせてレベルアップする能力は、人間のそれの想像をはるかに超えているようです。
打つ手が無い沖田艦長は、撤退命令を出すのですが、ゆきかぜが、それに従いません。その艦長・古代守は、自分が盾になるからその間に撤退してくれと言います。
まずは、こんな、ヤマトファンからみたときの、基本設定の揺さぶりから始まります。これで、違う作品を見せられようとしているんだと理解できます。あくまでも原作は、原作。これは、また、違う作品であると…。ここで、あら捜しではなく、なるほど、こうキタか?と受け入れれるようになりました。
古代守は、犬死ではなく、次に繋がる戦いをしました。これは、原作?とは違う演出ですよね。それを美化しないというのは、時間がそうさせたのかもしれませんし、海外市場も意識した時には、そうせざるを得ないでしょうし。
また、話をまとめるためには、いろんな設定変更もあるでしょうね。それは、その後、いろいろ感じることになりますが、2時間半の映画では、それようのまとめ方がある。それは、その通りなので…。
宇宙には、生まれる星も、滅び行く星もあって…。そんな中、この地球は、滅び行く星のひとつになってしまってて…。と言うのも、5年前から正体不明のガミラスと呼ばれている敵から遊星爆弾が地球に投下され、海は、干上がり、人間のほとんどが、死んでいった。地上は、遊星爆弾の放射能により汚染され、人間が住める状態ではない。そのため、生き残っている人類は、地下へともぐり、生き延びていた。そこも、だんだん、放射能に汚染され、もう、滅亡の時を待っているような状況でした。
そんな中に、古代進の姿もありました。彼は、地表で、レアメタルを回収し、それを軍に売る…なんてことをしていました。
その日も、古代は、地表で、レアメタルの採取を行っていました。地下に大物を見つけたところで、なにかがそらから降ってきて、近くに落下。その勢いで、古代は、吹き飛ばされました。
気がつくと、古代のヘルメットが飛ばされています。やばい!このままでは、死んでしまう!反射的に、腰にぶら下げている計器を覗くと、「セーフティーレベル」と表示されています。吹っ飛ばされた衝撃で、体が思うように動かないのですが、周りを見ていると、何か?が落ちているのに気がつきました。頭が痛いようです。
で、その物体を手にして…。そのまま倒れてしまいました。
上空では、沖田の艦が、降りてきていました。
その物体と古代を回収したようです。
真田は、その物体の分析を進めます。
そうやら、それは、通信カプセルのようです。
古代は、沖田艦長が居ると言うのを聞いて、血が上っています。彼にとって、沖田艦長は、兄を見殺しにした人。兄を盾にして逃げてきたヤツ。恥ずかしくないのか!?と聞くのですが、艦長も恥ずかしいと返します。
そこに、割ってはいる森雪。彼女は、古代を殴ります。民間人のあなたに何が言えるの!と言います。
沖田艦長も、生きて帰ってくるという仕事もあると言います。
その船に、担ぎこまれたときに、面倒を見た佐渡先生は、放射能を浴びに浴びているはずの古代が、その症状が出ていないのが不思議なのですが、どうにもこうにも、そんな状態。
沖田艦長は、藤堂司令長官と話をしています。ガミラスは、地球防衛軍が増強しても、すぐに、それを学習し、さらに強くなって攻めてくる。今では、もう、我々は、打つ手が無い。その競争に人類は、負けてしまったと言うことです。
って、事で、今回は、この大和を改造した船で、一握りの人類を乗せて逃げようと考えていたのですが…。
沖田艦長は、今回の通信カプセルの分析結果から、そのヤマトを自分に預けてもらえないか?と提案します。
藤堂司令官は、その件を国民にお願いします。
通信カプセルの入手。そこに記されていたこと。放射能除去装置の存在。途方も無い距離を航行する技術を得たこと。それらを説明し、日本国民へ理解を求めます。また、今は、無謀だとか、確実なのか?という言葉で躊躇できるような時ではないということを国民に訴えます。
その微かな望みでも、自分たちの手で5年前の緑を取り戻すためには、ここで、動くしかないと。
また、一緒に、イスカンダルへ行くスタッフを募集しました。当然、経験者が条件になります。
それに、古代進は、手を上げました。ヤマトにのりました。しかも、戦闘班班長として。受け付けた、佐渡先生は、まだ生きていることにまず驚き、班長として乗り込むことにまた驚きます。佐渡先生は、古代進は、以前にも隊に所属していたことは、知らなかったようです。
乗船して、すぐに、ガミラスが、攻めて来たようです。どうやら、ヤマトの存在に気がついたようで…。
早速、戦闘班班長としての古代進の初仕事です。ブラックタイガー隊を出します。古代の元同僚の島が、操縦します。
沖田艦長は、このまま、波動砲を撃つ!と判断します。真田曰く、まだテストしていませんが…と消極的ですが、沖田艦長は、必ず成功させろ!と返します。波動砲を撃つ古代も、異星人の兵器は、使ったことが無いので保障できませんよ…と言いますが、艦長は、失敗したら死ぬまでだ…と返します。
徳川機関長は、波動エンジンの力を波動砲へ集中させます。エネルギーは、100%超え、120%まで充填させます。
そして、ターゲットスコープオープンで、対ショック対閃光防御!波動砲発射!波動砲発射!
地上で見守っていた防衛軍側のシステムが落ちてしまい、モニタリングできなくなっていました。カメラを切り替え写るようになったのですが、黒煙だらけで、様子が見えません。
その黒い煙の中から艦首が出てきました。ヤマトは、無事でした。
無事だったことを喜ぶのと同時に、これで、地球はまだ戦える!という可能性に喜ぶ地上スタッフでした。
沖田艦長は、ガミラスが、次の手を打ってこないうちに、イスカンダルへの行程を進めたいと考えて、そのまま出発としました。
そして、24時間後には、ワープテストを行うと宣言します。
レクレーションルームでは、古代と島が、話をしていました。そこに、元チーム古代のメンバーが挨拶に来ます。盛り上がっていたのですが、別のテーブルに居た森雪に水を差されます。
彼女は、古代進に、失望しているのでした。何で今更帰ってきたのか?何で「あの時」居なかったのか?
それは、古代守艦長が死んだ火星域でのガミラスとの戦いの時です。彼女に言わせれば、古代守が死んだのは、沖田艦長のせいだけではなく、そこに、古代進が居なかったのも理由にならないのか?と言いたげです。
ワープテストに入ります。テストといいながら、コレに失敗すると、このヤマトが、ダメになると、地球を救うものが居なくなり、したがって、地球が破滅するということです。そんな重圧の中、テストが行われます。
そのワープテストもあっさりと成功。目の前には、木星が見えます。島の大仕事も完了です。
そこに、いきなり、ガミラスの艦隊。
古代は、波動砲で対抗しようとしたのですが、ワープ直後の波動砲は、波動エンジンのエネルギーの関係で使えません。沖田艦長は、もう一度ワープを試みることを選択します。しかし、そのエネルギー充填にも、20分を要します。その間に、どこに飛ぶかを航海班の相原が、座標を割り出します。また、その間、古代たち戦闘班は、20分間持たせます。ブラックタイガー隊が、出て行き、敵艦隊の座標を割り出し、ヤマトの主砲が、それを撃ち抜きます。
しかし、その艦隊の破片が、森雪のコスモタイガーのエンジン部分を直撃、コントロール不能になってしまいます。
そのタイミングで、航海班の相原は、ワープの座標の算出を完了します。
(あらすじは、ここまでにしておきますね)
やっぱり、いまどきの戦闘ものって事なんですかね。
生きて帰る。生き延びるという仕事もある。
つまり、「次に繋げる」事が、大きく取り上げられています。
最近、「持続可能性」とか言う言葉を取り上げたりしますよね。ともすれば、短期的な成果を求められる昨今、今期は、いいが、それは、来期に繋がるのか?
とか、今の世代は、それで、どうにか生きながらえるのであろうが、次の世代や、孫の世代は、どうなの?大丈夫なの?
なんて、事が、考えられたりします。
というのも、現状維持なんていうことは、なかなか難しい話で、相対的に、現状維持してても、外部要因の変化により、どんどん押し流され、相対的には、良くても、絶対的には、残念な状態になってしまっている…なんてこと。最近の、時流の流れが、速い時代には、あることかと思います。
それに乗り切れているものと乗り切れていないもの…。ギャップは、広がるばかりです。それは、旧世代、新世代と呼ぶかもしれませんが、お互いが異星人なのかもしれません。その時、その時流の流れに乗り切れるか?つまり、適応性が、その中で生きていくための能力になるのかと思います。
まずは、変わらないといけない。
でも、みだりに変わるのではなく、持続可能な変わり方。
そんな大局的なものの見方が、混乱の時代には、必要なのかなと、今回のガミラスと地球防衛軍の戦い方を観て感じました。
そういう見方をすると、この作品は、結構、熱くて、いい作品なのかなぁと。
「次に繋ぐ」為に、自分は、何が出来るか!?
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頑張っている人たちは、持続可能な仕掛けを作っていき、効率的に…と考えたほうがいいかもしれないし、頑張ってきた人は、そろそろ、「世代を繋ぐ」…なんてことも考えないと…ですね。
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最後の急展開には、驚きました。
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では、また。
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