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今日は、アニコミ制作の舞台裏の話の続きをします。
前回までで、どのシーンを使ってドラマとして仕立てるのか?ってスタンスで、シナリオライターさんとかが登場し、アニコミ用に台本を書いて、組み立てて行くって話しをしました。要は、2万枚から100枚の紙芝居を作る感じですね。
さて、そのように動画から静止画が抽出できたら、今度は、静止画で表現できていないことを静止画の中で演出していきます。
例えば、
・動きが無い
・音が出ない
などの動画と静止画の違いがあります。
動きに関しては、効果線。
音に関しては、効果音。
もちろんセリフに関しては、フキダシ。
このようなインターフェースで表現していきます。
しかも、作品の世界観、キャラクターの性質、ストーリーの演出上、必要に応じて、フォントに関しても定義、変更します。
丸いフォント、四角いフォント、太いフォント、細いフォント、流れるようなフォント、裂けるようなフォント、フォントに色を…と、変化を持たせたりもします。
また、キャラクター、シーンによって、カタカナ、ひらがな、英語…を使い分けたりもします。
例えば、
僕
ぼく
ボク
いろんな「男性の一人称」があります。
ご覧頂いた方は、お気づきでしょうが、ウィッチブレイドの変身後の効果音は、英語での演出になっています。
もともと、ウィッチブレイドは、アメリカンコミックが原作となっており、効果音も英語がウィッチブレイドらしいだろうと。それで進めています。
アニコミで言うところの2話で、雅音は発動しますので、効果音の変化をお楽しみください。
効果線は、動きを表現するのにとても有効です。これを使うことにより、動きのあるシーンを少ないカットで表現することが出来ます。
ね、いろいろ考えてるでしょう?
って言うか、やはり、動きや音ってすばらしい情報量ということなんですよね。それをどう静止画で表現するか?ってことですね。
以上、平たく言えば、TVやDVDのフィルムからコミックを作るって感じですよね。
静止画に、フキダシ、効果音、効果線をのせていく…。
そうすることによって、黙っていた静止画が歌い踊りだします。
以上で、一応、作品として見れるアニコミが出来上がります。
実は、これで終わりではないのです。この後、大事な工程が待っています。
それは、どんなことか?続きは、また次回。
静止画の上で、どう動画を表現するのか?そんな生みの苦しみを味わった作品たちを、是非、ご覧ください。
では、また。
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アニコミMAX店長 小川和紀